ギターのいろは。

ギター製作、リペアについてのまなび

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ギター製作〜フレット端面研磨、ボディ表面研磨

食い切りで切ったフレットの端面をヤスリで研磨していく。あまり指板を削らないように。 ボディ、ヘッドが傷つかないようにマスキングは、3重ほど貼る。 この次はサンディングシーラーを塗っていく過程になるが、その前に、もう一度ボディの傷の確認。 木目…

ギター製作〜フレッティング

フレットの打ち込みに必要な道具は、プラハン、プレス機、重し、食い切り、タイトボンド、フレットとなる。 フレットは、切ってあるものと、長いまま売ってあるものとあるが、もちろん切る手間がかかってない分、長いままの方が安い。サイズも大まかに3種、…

ギター製作〜指板接着

指板を接着する前に、ハイポジションだけ先にフレットを打ち込んでおく。初めてフレッティングする時に、ボディにかかる部分は割ってしまうことがあるため。 位置確認。 マスキング終了。タイトボンドを多量に塗るので、はみ出る量もやや多い。丁寧に拭き取…

ギター製作〜トラスロッド接着

トラスロッドが入る位置を描いていく。 このギターはチャンネル式という方式のトラスロッドを入れる。この他にもトラスロッドには鉄しんをたわませて入れる方式のものと、2本のロッドが仕込まれているものがある。鉄しんをたまわせて入れる方式が一番ロッド…

ギター製作〜ダブテイルはめ込み

ギターの凹みに、 ネックの凸部分をはめる。 入った状態。 真横からみたらボディとネックが直線になる。 少しきつめに凸部分を作って、ノミで削りながら、はめこむ、を繰り返してぴったり合わせていく。上下にも左右にも動かないように、ぴったり合わせてい…

ギター製作〜ネック成形

ヘッドに天神(化粧板)を貼り付ける。つけたらペグ穴の位置を描いて、ボール盤で穴を開ける。天神をヘッドにつけるときは、接着面がずれないように注意。 ペグ穴を開けたが、穴の位置がずれてしまい、やり直し。タイトボンドを剥がすときは、熱を使う。今回は…

ギター製作〜ヒール成形

切り出しでヒールの形を削り出す。 クランプで止めて力が入りやすくなるように。 力がかかる部分なので強度のことも考えながら、削りすぎないように。 ネックの根本も少し削り出す。ネックの高さが変わらないように。 ダブテイルのところは、のこぎりでラフ…

ギター製作〜ネック作製

ネック板にヒール材を貼り付ける。 中心をしっかり合わせて貼る。 はみ出たボンドがつかないようにマスキング。 クランプでしっかりつける。クランプの時にずれることがあるので継ぎ目をよく確認する。 上から、横から、下から、ヒールの形とダブテイルの形…

ギター製作〜バインディングとパーフリング

アコースティックギターは、角に補強材がついている。バインディングという。トップ板の縁に飾りがついているものもある。パーフリングという。バインディングには色んな材質がある。代表的には、セルロイド、木、プラスチック。パーフリングも様々な材質で…

ギター製作〜ネック製作

ネック材。これはワンピース。すでにヘッドに角度がつけられている。これから所定の厚さにベルトサンダーで仕上げていく。ベルトサンダーは力のかけ具合がなかなか難しい。気をつけていても片けずりになることがある。慎重に進めていきたいが、力をかけなが…

ギター製作〜指板作製

ポジションマークを入れる、中心に。12フレットは2つ、左右対称に。3弦と4弦の間にピタッと収まるように。もちろんずれたら、やり直し。入れ方は、ポジションマークの大きさの穴をボール盤で指板にあけて、瞬間接着剤をつけてプラハンで打ち込む。 ボール盤…

ギター製作〜指板の作製

指板の材をこれまたプレーナーを使って、所定の高さまで削る。削れたら、指板の形(縦にものすごく伸びた台形)を描く。台形を描くときに中心線がずれないように注意する。左右対称になるように。短い辺はスライド丸のこで切る。長い辺は、のこぎりでラフカッ…

ギター製作〜ダブテイルジョイント

今回もトリマーが活躍する。アコギのネック接合は、ねじ止めジョイントとこのダブテイルジョイントがほとんど。ダブテイルは名前のごとく鳩の尻尾の形をしている。簡単に言うとカタカナのハの字の様になっていて抜けにくい接合方法だ。抜けにくいが、ぴった…

ギター製作〜ボディトリマー掛け

トリマーという工具。ギターを作製するのに、これほど時間を短縮して、きれいに仕上げるものはなかなかないのではないだろうか。それほど多様する道具。様々な加工ができる。今回はギターのトップ板とバック板のサイド板から少しはみ出たバリを払うのに使う…

ギター製作〜トップ・バック板接着

トップ板とバック板を接着する前に、ブレーシングが重なるところのサイド板の加工が必要になる。ギターのトップ板の中央とサイド板の中央をぴったり合わせて、ブレーシングの端が当たっているところを、マーキングしてのこぎり、ノミで切り欠きを作る。する…

ギター製作〜補強材の加工

補強材をノミで加工するために、エンピツで両面に描く。滑らかに。 中から外に向かって鑿で削っていく。サイド板と重なるところは2mmの厚さまで、重ならないところは、0mm(板のレベル)まで削る。角も鑿で削って面をとっていく。太い方はかまぼこのようにゆる…

ギター製作〜ブレーシング接着

ブレーシング材。 インフォースバー1、トーンバー2、Xブレーシング2、補助バー1 長さを切り分けて、プレーナーにかけて、所定の高さと幅にする。 すでにXブレーシングを貼っているが、もちろんトップ側もフラットのまま板に貼るわけではない。接着面にアール…

ギター製作〜サイドの補強材

サイドの補強材の接着。トップ板とバック板を接着するライニングの間に薄い補強材を等間隔に接着していく。ギターはネック側とエンド側で深さが違うので、補強材も場所によって長さはそれぞれ。長さを測って切って、ペーパーも使って、隙間ができないように…

ギター製作〜サウンドホール加工

このギターはXブレーシングと言う補強方法で仕上げる。ブレーシングを接着する位置をトップ板の裏側に描いていく。サウンドホールの場所もそれで決まる。 サウンドホールは、ボール盤にリングカッターをつけてくり抜く。最初は飾りが入る所の溝の幅のリング…

ギター製作〜バック補強材の接着

バック板の補強材をプレーナーにかける。製材が終わったものをそのままバック板に貼ってはいけない。前にも言ったように、ギターにはトップにもバックにもゆるやかだがアールがついており、接着面にも加工が必要だ。 かんなを使ったり、ボディを削ったアール…

ギター製作〜トップ、バック型取り

トップ板、バック板を木目に沿って研磨する。紙やすりの120番、240番、320番を順番に使う。深い傷は120番で消してゆくのだが、なかなか消えないものもある。研磨しすぎると既定の厚さよりも薄くなり強度の面で問題が出てくる。目で見てわからなくても、ベン…

ギター製作〜ボディのアール

アコースティックギターには、トップ板とバック板に少しアールがついている。トップの方はほぼフラットだが、バックには見てわかるくらいのアールがついている。アールとはラジアス(半径)のことで、弧のかたちのことだ。ギターは極端に言うと風船のような感…

ギター製作〜ネック角について

レグブロックを接着する時に気をつけることとしてネック角がある。もともとレグブロックにはネック角がつけてある。ネック角とはボディとネックをある程度の角度をつけて接着させるためのものだ。これがきちんと接着できていないと後に大変なことになる。そ…

ギター製作〜ライニングの接着

ギターのサイド材とトップ材・バック材を接着する時の補強材として、ライニングというものをサイド材の内側の両縁につける。のり代の役目だけでなく、ギターのボディにやや膨らみを持たせるためにも大事な役割がある。 この材もプレナーをかけ製材する。等間…

ギター製作〜ネックブロックとエンドブロックの接着

これはネックブロックをL字に接着しているところ。ネックブロックをこうすることで、トラスロッドの効きを良くすることができる。マーチンのギターで採用されているネックブロック、名付けて「レグブロック」 エンドブロックを接着するときに、ボディの丸み…

ギター製作〜トップ材、サイド材加工

接着面がセンターに来るように左右のサイド材をのこぎりで切る。枠に入れて固定させる。くせをつけるよう、当て木をする。 トップ材もバック材と同じように、プレナーで一定の厚さにしたら、接着面を研磨し、隙間がないようであれば、治具で圧着させる。 反省…

ギター製作〜バック材の製材と接着

4枚の板を張り合わせて1枚の板にする。 この材はプレーナーと言う機械でそれぞれを一定の厚さにする。プレーナーとは、自動かんなのこと。 サイド材の時もこの機械を使って厚さを揃えた。 4枚の板をぴったり合わせるためには、接着面同士に隙間があってはな…

ギター作製〜サイド材の加工

上記の写真はベンディングアイロン。 サイド材の曲げに使う道具。 海外製なので、変圧器を使って使用。 かなりの高温になるので、材を当てっぱなしで時間が経つと焦げる。水につけながら、わん曲させていく。 一番角度がついているくびれの部分から始め、ギ…

ギターをリペアしたい

一念発起でギターリペアの勉強をすることにした。 リペアをする前に、ギターを一台作る。 それで基本的なギターの構造が理解できるからだ。 ギターは木でできているので、木工の道具がたくさん必要になってくる。 学校で借りられるものと自分で用意するもの…