ギターリペア〜ネックリセット②
ハイ起きしたギターのネックリセット②です。
ネック角を少しつけるために、ヒールをやや削って差し込んでいきます。
ガクガクしていたので、ダブテイルの凸凹にシムを接着して、ノミで削っていきます。
弦高を見る治具でサドルの高さを確認します。
ぼやけていますが、4.5mmになってます。
接着中。
新たにロッドを入れるため、トリマーのレールをネックにねじ止め。
たわみの1番深いところでねじ止めします。
両端の高さを調整するため、レールの枕をつけてます。
できたたわみに合わせてフタを作製。
材はマホガニーを使用。
補強材も入れる。
トリマーで溝を掘って接着剤でつけました。
フタを接着しています。
指板を接着しています。指板はゴムで圧着します。
ハイポジションはアールに合った当て木を使って、クランプします。
指板のバインディングをメイプルで仕上げました。
完成
指板のサイドとボディのバインディングにタッチアップして仕上げました。
ギターリペア〜ネックリセット①
ハイ起きしたギターのネックを外して、ネック角を調整後、もう一度ネックをはめます。
指板を外して、ロッドも入れ替えます。補強材も入れます。
ポジションマークは再利用するため、ドレメルでサルベージします。
ヒーターで指板を温めて、ペイントナイフで指板を剥がしていきます。
剥がすと蓋が現れ、ロッドが見えます。ロッドの蓋とロッドの間に隙間がありました。
新たなロッドをはめるため、元の溝を埋めます。今回は黒檀を使用しました。
ダブテイルの境目にドリルで穴を開け、その穴からエスプレッソマシーンの蒸気を入れてボンドを温めて、治具を使ってネックを外します。水が大量にギターに入ってくるので、ボディ内にタオルを入れます。蒸気を入れながら、治具のネジを回してネックに圧力をかけていきます。
30分格闘のち取れました。少しギターのボディにネックの材が残ってしまいました。きれいに剥がさねばいけません。それと、ボディもネックもずぶ濡れなので、少なくとも1日は乾燥のため触れません。
ギターリペア〜ペグ交換
ペグが故障したので、すべてのペグを交換することに。
こちらのペグを取り付けるのですが、ペグ穴とペグが一致しません。こういう場合はブッシュというものをはめて、サイズを合わせないといけません。
こちらがそのブッシュ
元の穴とブッシュがぴったりはまるように、マスキングテープで少し厚みを作ってから、はめていきます。接着は瞬間接着剤でします。
すべてぴったりはまりました。あとははめてねじでとめるだけです。
ギターカスタム〜ピックアップ取り付け
アコギをライン出力できるよう、様々なメーカーからピックアップが出ています。今回取り付けるのは、L.R.Baggs
出力チェックの後、ジャック径を調べて、エンドに開ける穴の大きさを調べます。
1mmずつドリルのサイズを大きくして穴をあけていきます。穴の周りの塗装が割れないよう、リーマーを使って削っていきます。穴の位置がずれないよう常に中心を意識します。12mmまであけていきますが、ドリルが太くなるほど、塗装面に割れや欠けが生じやすくなるため、慎重に穴を広げていきます。こちらは穴がややずれているので、修正しながら穴を広げていきます。
ピックアップによっては、取り付け治具が付いているものがあります。これを使うと、適切な位置に接着しやすいです。
接着が済んだら、電池ボックスをネックブロックに取り付け、配線を金具を使ってまとめます。
最後に弦を張って音のチェックをして終了です。
ギターリペア〜ブリッジ剥がれ
アコースティックギターのブリッジ剥がれです。
スクレイパーを隙間から差し込んで少しずつ剥がします。
ねじ止めしてあるので、ねじの部分にはスクレイパーが入りません。色んな場所から差し込んだら取れました。
接着面をペーパーで整えます。
タイトボンドで接着します。ねじ止めして、カムクランプで圧着します。
無事つきました。
カテゴリ: リペア
ギターリペア〜リフィニッシュ
ウレタンで塗られたギターの塗装を剥いで、まずは下地まで出します。バック面はペーパーでやっています。
すべての目止め材が取れたわけではありませんが、ほとんど取れました。コンター部分は角が取れないように。
次はこれで塗装を剥がします。劇物です。手についたままだと、チクチクしてきます。そんなときは、手を洗います。
結構たっぷり塗っていきます。そして5〜10分待つと、塗装が浮いてきます。浮いたところをスクレイパーで掻き取っていきます。一度に全部浸透していないので、何度か同じ場所に塗っていきます。
スクレイパーとキッチンタオル。掻き取った塗料を逐一拭きながら作業していきます。
両面とも塗装を取ることができました。
まだ目止め材が残っているところがあるので、ペーパーを全体にかけて仕上げます。特にコンター部分はペーパーが掛けにくいので、小さいスクレイパーを使って作業していきます。120番のペーパーで下地まで出したら240番で傷を揃えて、320番で仕上げます。ここまでくると、傷が揃って見た目も良くなってきます。
ペーパー掛けが終わって、オイルフィニッシュの塗料を塗ったところ。乾燥させてから2回目を塗ります。
二回目終了
ギター製作〜タッチアップ補修からの完成
へこみができた。これをタッチアップで直す。
ペーパーで平らになるまで擦る。着色しているため、その層まで擦ってしまうと剥げてしまう。気をつけてペーパーをかける。ペーパーをかけるときは、一部分だけをかけるのではなくて、その辺り一帯やや大きいかなと思うくらいかけてやる。それをしないと、ラッカーを吹き付けたとき、補修箇所だけへこんでいるのが丸わかりになる。
ペーパーをかけた後は、エアブラシでへこみの部分にラッカーをのせていく。
これが一定乾いたら、研磨。ペーパーとコンパウンドで磨く。
これでギター作りは終了。